学生時代、私は自己流の方法でヒゲを抜いていました。
あれ？表現がおかしいですよね、だって、
「剃っていた」
ではなく
「抜いていた」
なんですからね・・・。
その裏には、異性を気にしだす思春期でもあり、当然、好きな女の娘もいたんですが、ヒゲ・ヒゲ剃り跡の青々とした剃り跡がコンプレックスで死ぬほど苦しんだ男子の苦悩が隠されています。
当時、私は自分の顔の青々とした髭剃り後が本当に嫌で嫌で仕方なかった。
人一倍に、ものすごくヒゲが濃くて太くて、加えてヒゲが生える顔のエリアも広い。
そんな頑丈なヒゲを髭剃りで剃った後の青々さが憎くてたまらなかった・・・。
ハッキリ書くと、ちょっと病的に悩んでいました。また、テレビではお笑い芸人とんねるずが青黒い髭剃り後のホモ男を演じていた。
すると、学校で自分のことを
『おい、ホモオ！ホモオダホモオ（笑）！』
と馬鹿にする・・・。
殺意を覚えるほどの悔しさで全身が震える・・・。本当に辛かった。
で、当時のファッション誌にはメンズ脱毛器具の広告がバンバン載っていた。
当然、自分は欲しがるけれど小遣いもないため買えない。で、どうするか自分なりに考えた。
『そうだ、自分でヒゲを抜こう！』
この決意が（当時は悩んだ末の決断で仕方なかった）、後の醜いヒゲ処理後にさらに悩まされるとは思ってもみなかった・・・。
※私のヒゲは剛毛であり、成長する・伸びる速度も早かった。朝、登校前に剃った髭剃り跡が、帰宅後の夕方にはジョリジョリとなっているほどに・・・。
自己流でヒゲを抜いたことで、悲惨な結果に・・・
まず、起床時間をこれまでより２時間も早めました。というのも、私は毛抜でヒゲを抜いていたので時間がかかったからです。
しかも、家族にはバレたくなかったので、トイレで手鏡を持ってイソイソ抜いていたのです（涙）。想像するだけで悲しくなりますね。
毛抜で抜いたヒゲをどうしていたかというと、手鏡を持つ方の手にくっつけながら、数時間をかけて抜いていたのです。書いていて恥ずかしい・・・。
抜いたヒゲの毛根は湿っていて、まるで糊のように粘着性があるのです。どんどん手がヒゲで覆い尽くされていく気持ち悪い現象が起きていたのです。
そんなアホみたいなことをトイレに篭り、鼻の下、唇の下、アゴ、両の頬を抜き終えるまで約２時間を要したのです。
なんと！そうすると、微妙に残ったヒゲをＴ字型カミソリで剃っても青々さがウソのように現れないのです！！！
これ、恐らく日本全国に実践している男子生徒がいると思います。死ぬほど悩み苦しんだ私が言うんだから間違いないです。
このやり方で中学２・３年生を過ごしたと思います。自分ではノーベル賞級のアイデアだと自画自賛していました。しかし、必死に勝ち抜いた高校受験を乗り越えて、晴れて高校生になってから、悲惨な状況に襲われたのです・・・。
高校男子ですよ、そりゃもう異性の女子を気にしないわけにはいきません。学校の勉強なんてそっちのけレベルで１日２４時間、起きている間ず～っと意識しています。
はい、毛抜でヒゲを抜く処理を止めるわけにはいきません。青々の髭剃り後で失恋してる場合じゃないのです。高校に入ってからも自己流のヒゲ脱毛を続けていました。しかし、ちょっと様子がおかしくなったのです。
というのも、ヒゲを抜いて髭剃り後を青くしていないはずなのに、自分の顔が少しずつ汚くなっていったのです・・・。は！？どういうことだ！？
つまり、こういうことなんです・・・。
- 皮膚の中に毛が埋もれる埋没毛で顔が汚く見える
- 脱毛後の毛穴にバイ菌が入り炎症・吹き出物が増える
- 常にヒゲを抜く癖がつき周囲の人から気味悪がられる
いやぁ、参りました。本気で精神病院に入院！？するんじゃないんだろうかと、それぐらいショックでした(T_T)。
極めつけは自分でも気づいていなかったのですが、常に自分の指でヒゲを抜いちゃう抜毛症に！？
ええと何が言いたかったかを忘れそうになっていました（汗）。かなり長くなりましたが、ヒゲ脱毛は自己流でしちゃいけません。
毛抜でヒゲを抜いていると途中で切れて皮膚内で成長するヒゲ（埋没毛）、抜いた後の毛穴がニキビみたいにボツボツ赤く腫れ上がるような状態にもなったんです。
中学生の頃から目立ち始めたニキビが、高校生になると大暴発して、ヒゲ剃り跡の青々さと合わさってもう顔面がボコボコで赤黒くて・・・。
本当に精神的にヤバかったです。だって、鏡で自分の顔を見るのが恐ろしかったんですから。
で、当時の吹き出物・ニキビ治療といえばクレアラシル 薬用洗顔フォームで、親に頼んで買ったクレアラシルを顔に塗りたくると、顔面蒼白の状態に（笑）。今でこそ告白しますけれど、ニキビが酷かった日は仮病を使って学校を休んだほど。
クレアラシル洗顔フォームで脂ぎった顔を洗い、クレアラシルにきび治療薬クリームを塗りたくる・・・。というか、クレアラシル、超高い（泣）。
さぁ、かなり文字数も多くなってきましたが（笑）、剛毛ヒゲに悩んでいる男性諸君、絶対に自己流のヒゲ脱毛は避けたほうがいいです、間違いありません。
もし、当時の私に言えることがあれば、髭剃り後の青々さなんて気にしない、そんな素晴らしい女性をゲットできるほど勉強やスポーツに打ち込め！でしょう。
あ、ちなみに現在の私の姿は、こうです。
無精髭を生やした男性
私の身体的なコンプレックスのひとつが「毛深い」ということ。しかし、恥じてはいません。あの苦悩の日々を乗り越えた自分が大好きです。
確かに、ヒゲだけじゃなく、ほぼ全身が毛深いのがものすごく嫌で悩んでいました。今でこそ割り切れたというか、これも自分の個性のひとつだと思えるようになったのも最近です。
30歳を過ぎる頃にもなれば気にならなくなったというか、逆に全然、多少の無精髭もカッコイイかな、と余裕も漂わせるのです。
中学生・高校生時代って男性が薄毛が流行っていたんです。いえ、頭髪の薄毛ではありませんよ。足毛、腕毛が少ない男性がなぜかブームというか、ファッション誌のモデルがほぼツルッツルでした。
これは毛深い自分にとって強烈なコンプレックスとなりましたよ。ただでさえ中肉中背でスポーツ万能でもなく、学業も中途半端でしたので、とてつもなく悩み苦しんだ青春を過ごしたことを記憶しています。
男性誌・ファッション誌の広告に脱毛器や、肌を小麦色に焼くための商品がそれはもう凄い内容で私は苦悶の表情を浮かべながら涙目で見ていたのが機能のことのように覚えています（笑）。
しかし、田舎の地方だったため近所にメンズクリニックなんてないわけで、さすがに腕の毛、足の毛は諦められるとしても、ヒゲだけはどうにかしたいと考えていました。
で、私はどうしたのかというと、自分で毛抜で抜いてから学校へ行っていたんです・・・。これがもう大変で大変で悲惨な状況を招いてしまいました。※絶対に真似をしないで下さい。
毎朝、登校前に毛抜でヒゲを抜く
Ｔ字型のヒゲ・髭剃り
当時、思春期を真っ只中で突っ走っていた中学・高校生時代の6年間、私はヒゲ処理をどのように乗り越えていたのかというと、だいたい以下の３つの方法でした。
- Ｔ字型の髭剃りで剃る
- 電動シェーバーで剃る
- 毛抜で1本１本抜く
ま、これは日本全国どこのヒゲが生え出した日本男子も一緒でしょう（※３番めを除いて（汗））。しかし、私のヒゲの再生能力は半端じゃなかった。朝、学校への登校前に剃りますよね、夕方、家に帰ってくるとジョリジョリ・・・。
いや、６校時ともなると学校にいる時点でアゴを触るとジョリジョリ・・・。爪の先端で生えたてのヒゲをなんと、摘んで引きぬくことさえ可能なほどの伸びの早さに死ぬほど苦しみました。
薄毛の男性がファッション誌でもてはやされる中、剛毛の自分の肩身の狭さといったら強烈なものでした。ただ、これは周囲の女子生徒が私を指さすことなどはなく、ほとんど自分の被害妄想でした。
しかし、たとえ自虐の視点だとしても相当なストレスにはなりましたよ。だって、ヒゲが気になっていつも手を口の前に持っていく癖がついたのもこの頃でした。
恥を忍んで、今現在の私のアゴを掲載してみましょう。※気分を害されたら申し訳ないです。
青々としたアゴヒゲ
（笑）凄いでしょ？
で、当時使っていた毛抜は今でも大事に持っています。
２０年来も使用する毛抜
この毛抜でどうやって抜いていたかというと、
毛抜でヒゲを抜いた様子
何十年ぶりにやってみたら当時を思い出した（笑）。
こうやって地道に何時間もかけて抜いていくと徐々にこうなります。
ヒゲを抜いた後のアゴの様子
こうするとヒゲ跡の青々さが緩和されるんです。あ、今は当然やっていませんよ、普通に髭剃りで剃っています。
で、最後に、気持ち悪いですが、あえてさらけ出す意味で当時の抜いた後のヒゲをどうしていたかというと、、、、
抜いたヒゲ(髭)を指に移植した
こうやって集まったヒゲは最後にトイレットペーパーに包んで流して処理していました（笑）。気持ち悪い画像で締めてゴメンナサイね。
もし、ヒゲの脱毛、永久脱毛を考えて悩んでいるならば専門のクリニックへ相談したほうがいいです。絶対に自分で毛抜で抜かないでください。私みたいにならないでください（泣）。
